しかし、お客様のご予算の都合でこの項目を実施できない場合もあります。そのような事情により今回は主にユニットの修理の依頼でした。ミッド、ウーファーのエッジ交換にはじまり、ドライバー、ツィーターのギャップ清掃を行いました。中でもツィーターはダイヤフラムの断線があり、新品に交換。各ユニットを最適な状態に修理しています。各々の単品の状態で仕上がり具合を確認して、問題なければ、ネットワークに結線しインストールを施します。
↓最終確認
そして、ネットワークに繋いだ状態(最終的な仕上がりの状態)で、音を出して確認します。すると、片方のツィーターの音が弱い気がします。ここで測定機材を使って測定し、左右の違いを確認します。確かに、片方の音が小さい、ユニットを入れ替えても、同じ症状が、同じところから現れますので、ネットワークの不具合だと予想を立て、ツィーターの通る1.0uFのコンデンサーをチェック。予想通り、コンデンサーが本来の役目を果たさない値が出ています。こちらを交換して、再び音を出すとバッチリでしたし、最終的な測定でも問題ありませんでした。ここまでコンデンサーの容量値が大きく狂っていることも珍しいですが、起こりえる不具合です。あなたがお使いのJBLスピーカー、大丈夫ですか??
↓DCRメーターにてコンデンサー容量確認中。受け持ち帯域の容量値をチェックする ←これがかなり重要!!
↓問題のある値が表示されています。
↓こちらは問題なし。