JBL名機4333A KRS仕様試作品の蒔絵部分の完成後、艶ありと艶なしのタイプでコーティング塗装を施しました。結果、想定した色味と若干違うので、更なる仕上がりを求めて再度テストすることとしました。金の輝きが鈍くなった点、立体感に関する色味の組み合わせ、また、個人的には羽の並び、形状、書割のバランスを再度検証してみたいと考えています。この試作しては検証して、再度試作をして、ぎゅぎゅっと締め上げるように完成度を高めていく工程が何とも言えず心地良いです。粉を蒔いた後に漆で固める工程に入りますが、急に固めて黒ずませないために、前回よりもゆっくり、低めの湿度(といっても60パーセント以上)で乾かしていきます。
そして、JBL 名機4345はホーン2307の再塗装を施しました。今回はベランダで塗装。ぽかぽか陽気で気持ちよかったです。ホーン 2307はカビが発生していました。見た目もそうですが、良質な音を出す度にカビの胞子が音に乗って飛び出すことを想像すると、やはり健康体で音楽を楽しみたいと思ってしまいます。水拭きや紙やすりでカビを除去した後、ムラになった面に塗装を施します。これで飛び出すのは名音のみ。