現在3~4つある構想の内、今回は細井と話し合いながら仕上がりのイメージを固めている『Stonecold Black(ストーンコールド・ブラック)』という試作に取掛かる事にしました。木目を生かしたまま、かつ真っ黒に塗りつぶさない『黒仕上げ』にしたいので、ローラー塗装でもスプレー塗装でもないステイン塗装を選びました。まずは色が入り易くするよう、サンプルの表面を水で湿らせて木の細胞を拡げます。
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使用するピグメント/ステイン/上塗りの塗料・・・掘り下げればキリがないですが、積み上げるシーラーやクリアの色や量(吹きつける回数)によっても仕上がり(色味)はどんどん変わります。あっちを増やせばこっちを減らし・・・と、手探りで調色をしながら完成イメージに近づけて行きます。食料品の空き瓶は塗料などの調合や一時保存に大変重宝しますので、いつも作業場に置いておくようにしてあります。
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(写真では判りづらいですが)何度か失敗を重ね、ようやく色味が完成イメージに近づいて参りました。↓↓↓はクリア手前の段階で、良い感じの黒みが出ましたがどうしてもウォルナット本来の持つ「木の赤み」がステインを透過して表面に見えるのが気になります。次回はこの赤みを消す調合で開発を進めてみたいと思います!
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つづく